分類が好きだ。
図書館の分類コードに憧れる。
それに従って膨大な量の本が整然と並んでいるさまを見るために図書館に行く。
借りるためじゃなくて。
形も分厚さも内容も、あんなにバラバラなのに探したい本にあっという間に辿りつける。
すごくないですか?
分類最高。
どうやらこの嗜好は祖父譲りらしい。
美濃焼の絵付師だった祖父から間違いなく今の仕事の性質を受け継いでいるが、それ以上に収集心、情報整理癖の影響が大きい。
祖父の家には自作の棚がたくさんあった。
日曜大工のプロ(矛盾)だった祖父の自宅は改造に改造を重ねまるで秘密基地みたいだった。
祖父は写真を撮るのも好きだった。
それを整理して自作の棚にしまうのも好きだった。
むしろしまうために撮っているのではないかそう思えるほどたくさんの引き出しに大小パノラマ様々な写真が収蔵されていた。
(写真に付随する思い出の品々もしっかりと保存されている。母や叔母の卒業証書や旅行先に手に入れたパンフレットなど)
祖父にとっては、写真は整理されていなくてはならなかった。
そのために棚を作ることも必要だったし、棚を入れるためには壁に穴を空けることも必然だった。
ぼくは写真はあまり撮らないのでそのための棚は用意していない。
モノを集める趣味もない。
でも代わりにデジタルな情報整理に病的なこだわりを持っている。
PCの中のフォルダ構成には厳格なルールがあるし、メールボックスには数百件の振り分け設定をしている。
だからブログも適切なカテゴリー分けをしたいと思っていた。
思い返せばこのドメインを取得した9年前から、いや前身のブログからずっと悩んでいた。
ぼくにとってカテゴリ分けは、内容よりも重要だった。
祖父にとって写真そのものよりも棚が重要だったように。
ぼくには中途半端なカテゴリ分けがとてもストレスだった。
そのせいで、更新が止まったと言ってしまっても良いかもしれない。
でも、
今回ようやく固まりました。
大カテゴリー。
- 律しよう
- 遊ぼう
- 働こう
この大カテゴリーがあって、それぞれに
- 律しよう
- 思考しよう
- 実践しよう
- 分析しよう
- 遊ぼう
- 空想しよう
- 創作しよう
- 文学しよう
- 働こう
- 発信しよう
- 交流しよう
- 貢献しよう
という中カテゴリを設けました。
普通の情報ブログとはちょっと違うと思う。
これはぼくのための分類。
今後もうちょっと読み手向けに言葉をアレンジするかもしれない。
だけど割とよくできている分類だと思っています。
この枠組を基本にして、これから情報整理していきます。
で、なぜ長年悩んでいたカテゴリーが固まったのか?
そこには祖父の死が関わっている。
昨年11月、享年86歳だった。
つづく。
noteにB面を書きました
↑お仕事仲間であり尊敬する分類王・石黒さんの名著