やりたい仕事の本質

こんにちは、雨本です。
今日は自分のためのメモという意味合いが強いかもしれません。
それもブログのうち、ということでよろしければお付き合いください。

ベースボールレジェンドマガジン「野球雲」

今、「野球雲」という雑誌で「野球をダイアモンドから開放する」という企画を連載しています。

野球雲とは―
明治初期に野球が入って来て130余年。日本の野球史には、隠れた伝説や歴史から忘れられた選手がいます。『野球雲』はそれらにフォーカスするレジェンドマガジン。
同誌編集 雲プロダクションウェブサイトより

これまでの特集を挙げてみると、「大正野球狂時代」、「消えた球団高橋ユニオンズ」、「日本の野球を変えた100人」……など、野球×歴史のテーマを深く掘り下げる雑誌ですね。

野球をダイアモンドから開放する

連載第一回目の「ニシノミア」。元ネタはC・S・ルイスのナルニア国物語です。

連載第一回目の「ニシノミア」。元ネタはC・S・ルイスのナルニア国物語です。

「野球をダイアモンドから開放する」は、過去の名作ファンタジー作品の一部を野球風味に描き換えるという読み物連載です。(この記事のサムネイルの絵はルイス・キャロルの「ふしぎの国のアリス」が元ネタの「ふしぎの国のアリアス」という回の挿絵です)

着想はタイトルどおり、「野球からダイアモンド一周を取り払ってみたらどうなる?」というものでした。
初期のメモを載せてみます。


拝啓、野球狂の皆様方

みなさんは、
「野球ってなんですか」と聞かれて
最低限の説明をするとしたらなんと答えますか。

国語辞典には、

「九人編成の二つのチームが各9回ずつ攻撃と守備を交替しながら得点を争うもの。攻撃側は守備側の投手の投げる球をバットで打ち、四つの塁を回って得点する。」

と書いてあります。
ルールブックでは、

「野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、1人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行われる競技である。(略)バッターがランナーとなり、正規にすべての塁に触れたときは、そのチームに1点が記録される。」

と表現されています。

そう、野球はルールブックに則って、
ダイアモンドをどのように何周まわれるかを競うゲームなのです。
プレーヤーはダイアモンドをぐるぐる回り続けます。
その呪縛から逃れられない運命なのです。

仮に、
このダイアモンドループの呪縛から解かれたとしたら、
野球はどんな姿をしているのでしょうか?

たとえば、ホームに帰ってくる経路を自由にする。

こうすれば、球場を出て家に戻り
二ヶ月生活したあとで再度入場、
二塁にスライディングしても許されます。

 

この連載では、いつか来る未来に向けて、
“野球じゃない”野球の姿について考えていきたいと思います。

 


結局、このメモを自分なりに煮詰めて変換していった結果、ファンタジー作品に野球を憑依させるというやり方になりました。

ある物事を成り立たせているルール(理)の一部を変えてみたらどうなるか?

僕がこれからやりたいと思っている仕事の本質は↑これです。
この思考実験(ときには実体験)の結果を絵や映像、物語、ブログにしています。

『野球と暮らす ギフト』についても、同じようなモチベーションを持っています。
「野球グッズといえば各球団の応援グッズ」という固定観念を捨てて、野球そのものとギフトを繋げてみたら新しい楽しみ方が提案できるんじゃないか、という実験です。

この先には、野球に限らない方法に幅を広げるというイメージがありますが、それはまだ先の話かなと思っています。

今は『野球と暮らす ギフト』および野球と暮らす展に全力を注いでいます。

 

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